【飲食店のアイドルタイムとは?】意味・由来から時間帯・活用法7選まで徹底解説

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飲食店には、アイドルタイムと呼ばれる時間帯が存在します。飲食業を経営するオーナーでも意外と知らない方がいますが、この時間帯の使い方がお店の経営を左右すると言っても過言ではありません。アイドルタイムをただの「暇な時間」と捉えるか、「経営改善のチャンス」と捉えるかによって、長期的な収益に大きく影響します。今回は、アイドルタイムの意味・由来から、業態別の時間帯の目安、発生するコスト、有効活用法7選まで、飲食店オーナーが知っておくべき情報を網羅的に解説します。

アイドルタイムとは

アイドルタイムとは、比較的来客が少なく従業員の人手があまりやすい時間のこと。

アイドルタイムとは、来客が落ち着き、人手が余る時間帯を指します。飲食店によって具体的な時間は違いますが、ランチが終わり、ディナーが始まるまでの時間帯を指すことが一般的です。

アイドルタイムは来客が減少するため、従業員の休憩時間に活用している飲食店も多数見受けられます。

一方、昼食や夕食時間帯の来客数がとくに多く、稼働率も高い時間帯はピークタイムといい、アイドルタイムの対義語として使われています。

アイドルタイムの由来

アイドルタイムは、英語の「idle(アイドル)」を語源としています。「idle」は、遊んでいる・仕事がないなどを意味する言葉です。時間を意味するタイムが加わり、仕事が落ち着いている暇な時間を「アイドルタイム」と表現するようになったといわれています。

なお日本語では、「無作業時間」や「遊休時間」などと表現されます。

また「アイドリングタイム」「アイドル時間」と表記されることもありますが、いずれも同じ意味で使われています。英語では「idle time」と表記します。

【業態別】飲食店のアイドルタイム

アイドルタイムの具体的な時間帯は、業態・立地・客層によって異なります。以下はあくまで一般的な目安です。

業態アイドルタイムの目安補足
カフェ・喫茶店13〜15時モーニング・ランチ後の落ち着き時間帯
レストラン15〜17時ランチ終了〜ディナー開始の間
居酒屋オープン〜19時頃会社員の就業時間前は客足が少ない
ファミリーレストラン14〜17時学校のある平日は特に顕著

また、同じ業態でもオフィス街ではランチの波が鋭く短く(12〜13時がピーク)、住宅街では緩やかで長い(11〜14時)傾向があります。大雨・雪などの悪天候でも、イレギュラーなアイドルタイムが発生することを念頭に置いておきましょう。

ランチやディナーなどオーダー時間を制限しないカフェやレストランは、継続的に顧客が入るため、アイドルタイムがない場合もあります。

アイドルタイムで発生するデメリットとは

アイドルタイムは単に「暇な時間」ではなく、放置すると経営上のデメリットに直結します。主に以下の3点が挙げられます。

コストの増加(アイドルコスト)

アイドルタイム中も、人件費・水道光熱費・家賃などの固定費は変わらず発生します。売上が落ちる一方でコストだけがかかり続けるため、アイドルタイムが長い店ほど利益率が悪化しやすい構造です。このアイドルタイム中に発生するコストを「アイドルコスト」と呼びます。

アイドルコストを抑えるためには、人件費のコントロールができるアルバイトの活用や、使わないフロアの電気を切るといった光熱費削減の工夫が必要です。

スタッフのモチベーション低下

手持ち無沙汰の時間が続くと、スタッフの集中力や緊張感が緩みがちです。特にアルバイト・パートスタッフは「稼げない時間に縛られている」というストレスを感じやすく、離職につながるケースもあります。アイドルタイムに明確な役割を持たせることが、スタッフの定着率向上にもつながります。

ブランドイメージへの悪影響

いつ来ても閑散としている店は、初めて来店する方に「人気がない店」という印象を与えてしまいます。店内の活気は、新規顧客の来店判断にも影響します。アイドルタイムであっても、清潔感のある店内と適度な活気を保つことが大切です。

アイドルタイムの活用法7選

アイドルタイムに対する知識が深まったところで、この時間を有効活用する方法について7つご紹介します。

異なる業態の営業をする

日中はカフェ、夜は居酒屋など時間帯により業態を変えることで、終日お店への集客を目指せます。

自分たちだけで営業が難しい場合は、アイドルタイムのみ別のオーナーへの貸出を検討してみましょう。一つの店舗をシェアすることで、集客が増えたり店舗としての価値を高められたりする可能性があります。「間借り営業」はSNSで募集する方法が主流になっています。アイドルタイムのみの貸し出し条件をあらかじめ明確にしておくとトラブルを防げます。

また、アイドルタイムだけ限定メニューとして異なるジャンルの料理を提供するなど、メニューを工夫する方法も売上アップの施策としておすすめです。

メニュー開発や新サービスの導入を実施する

新規メニューの考案や試作、試食を行うのも、アイドルタイムの活用方法としておすすめです。競合店の情報収集など、通常の営業時間中ではできない作業を行うのも有効でしょう。

お客様向けの施策としては、アイドルタイムの時間限定でドリンクを安く提供する「ハッピーアワー」というサービスもおすすめです。15〜18時に設定するケースが多く、来客の少ない時間帯に「お得感」で来店を促せる有効な方法です。簡単に導入でき、売上アップも見込めるため、すでに多くの飲食店で行われています。SNSで事前に告知するとより効果的です。

店の魅力をPRする

集客のためのチラシや看板作成、POPなど販促物の作成も飲食店では欠かせません。昨今ではSNSを活用した集客施策が主流となりつつあり、多くの飲食店で導入されています。

SNSを活用すれば、その日仕入れた旬の食材や割引キャンペーンなどの告知を簡単に行えます。InstagramやGoogleビジネスプロフィールへの投稿をアイドルタイム中に習慣化すると、タイムリーな情報発信が続けやすくなり、顧客が来店するきっかけになるでしょう。

スタッフの教育を行う

オペレーション研修や座学研修が少ない飲食店では、アイドルタイムをスタッフの教育時間として充てることも有益な活用方法です。アイドルタイムは時間的に余裕があるため、新人スタッフに直接指導できます。

ロールプレイング形式の接客練習はアイドルタイムに最適で、ピークタイムでは教えられない細かい所作の指導も可能です。新人スタッフも、質問できる時間があることで安心して業務を覚えられるでしょう。

料理の仕込みをする

アイドルタイムの時間を活用し料理の仕込みを行うのは、飲食店でよく見かける光景です。他にも、調味料の補充や食材の下ごしらえ、在庫チェックや品薄のものを発注するなどの業務も行われています。在庫チェックと発注をこのタイミングで合わせて行うと、食材ロスの削減にもつながります。

アイドルタイムに仕込みや在庫管理をしておけば、営業終了後の作業負担を減らせます。より効率的な飲食店の運営が可能です。

シフト調整や休憩時間に充てる

アイドルタイム中のシフト調整を的確に行えば、アイドルコストのカットにつながります。

人件費を抑えるために、スタッフの人員を減らしてアイドルタイムも営業する場合、その時間帯も来客があることを想定して必要人数を配置しましょう。急な来客に備えて最低限の接客人数は確保しておくことが重要で、スタッフが少なすぎてお店が回らないと、顧客の不満要素の一つにもなります。

また、一時的にお店を閉めてスタッフの休憩時間に充てるのも有効的です。

店内の清掃をする

アイドルタイムには、店内の汚れのチェックや清掃、客席のカスターセットの補充をしてピークタイムに備えることも大切です。

お客様の目に触れる場所の清掃は開店前に行うのが理想です。アイドルタイムは厨房・冷蔵庫内など普段手が回らない箇所を重点的に清掃しましょう。万が一、開店準備の際にできなかった清掃があるなら、アイドルタイムを活用して終わらせてしまうのもよいでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. アイドルタイムとは何時から何時のことですか?

A. 業態によって異なりますが、レストランでは15〜17時、カフェでは13〜15時、居酒屋では開店〜19時頃が一般的な目安です。ただし立地や曜日・天候によっても変動します。

Q. アイドルタイムはなぜ「アイドル」と呼ぶのですか?

A. 英語の「idle(アイドル)」に由来しています。idleは「仕事がない・動いていない」を意味し、車のエンジンをかけたまま停車しているアイドリングと同じ語源です。飲食店では人手が余っている時間という意味で使われるようになりました。

Q. アイドルタイムとアイドリングタイムは同じ意味ですか?

A. はい、同じ意味で使われます。「アイドル時間」「遊休時間」「不働時間」も同義です。

Q. アイドルタイムの対義語は何ですか?

A. ピークタイムです。最も来客数・売上が多い時間帯を指します。

アイドルタイムで集客対策しても売上が変わらない場合は?

さまざまな施策を試しても集客や売上が改善されない場合、それは「アイドルタイムの問題」ではなく「立地・業態・物件そのものの限界」である可能性もあります。

アイドルタイムに業態を変えて営業を行うのは、集客方法として有益です。しかし、食材や備品の新たな調達に手間や費用がかかる場合もあります。しっかりと集客を行っていくためには、本来の営業と変わらない顧客ニーズの把握が必要です。

また、アイドルタイムが他店舗と比べて長いからと対策を施しても、経営が改善されない場合もあります。駅からの距離や店が目立たないなど、立地や環境の条件も大きく影響しています。集客が改善されないときは、思い切って飲食店の移転を計画するのも集客方法の一つです。

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アイドルタイムを活用して売上アップや生産性を高めよう

アイドルタイムは、集客や売上が伸びにくく、コストがかかりやすい時間です。新メニューの開発やスタッフの育成などにうまく活用できれば、利益や集客アップにつながる可能性があります。今日からできる対策はたくさんあるので、早速実践してみてください。

アイドルタイムの活用を行っても集客や利益が改善しない場合、経営者として店舗移転や閉店などを考えることも重要です。店舗の移転や閉店を考える際は、飲食店舗の売却・撤退を一貫してサポートする「店舗買取り.com」の利用がおすすめです。

店舗の売却や撤退までのサポート、ご相談に手数料は一切掛かりません。また、閉店や移転を決断する前でもご相談が可能です。コストをできる限り抑えて、早期に店舗を売却したいオーナー様はぜひお気軽にご相談ください。

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